2019年02月03日
まともがゆれる
いつもお世話になっているNPO法人スウィングの木ノ戸さんが
この度本を出されました。
(苦労して)書いておられるのは知ってたので、
本屋さんで購入しようと、草津で一番大きそうな書店に行ってみました。


じゃじゃーん。 ありました!!
新刊・話題書コーナーに、じゃーんと並んでいました。
普段から木ノ戸さんの文章は目にしており、その文才はさすが~とうならせるものがありましたが
ブログにも書いてありましたが
本にするには大変なご苦労があったようです。
比べるのも失礼ですが、私も冊子「咲sacra楽10周年記念号」を書いた時
いつもブログやフリーペーパー「咲楽だより」を書いていたので
すぐに書けると思ってたけど、あまかった・・・。
徹夜を繰り返し、時に編集者やデザイナーとぶつかり、大泣きして
ダメ出しされ、全否定された気になって・・・
何のためにやってるのか?
たかが数ページの個人的な冊子で、なんでこんなにしんどいことしてるんや?って。
それでも、皆さんに読んでいただきたくて
ちゃんとしたものを作ろうとがんばったのが10年前のこと。
ま、私の話はさておき・・・
本屋さんで購入した本を早速読ませていただきました。
内容や感想はうまく書けないので、そこは各メディアの書評を
ご覧いただくとして・・例えばコチラとか
いい本だな~ 読んで良かったと感動に包まれてます。
そして、あらためて、木ノ戸さんやスウィングのメンバーと関わってこれて
良かったと。
尾賀商店で何度か開催した展覧会「オレたちひょうげん族」や
メンバーとの交流は、私の人生を大きく変えました。
長くなりますが、今日はそんな話を書きますね。
尾賀商店でスウィングメンバーと関わってた当時
私はいろいろしんどいことを抱えておりまして
母の介護に、娘の不登校に、他にもいろいろいろいろ・・・
その中でもやはり子どもの問題は一番辛く
いや、一番辛いのは本人なんでしょうが、
辛い子を見る親も辛いもんでして・・・
辛い×辛い ツラツラです。
小・中学校と休むことなく学校に行き、いろんなことに興味を持ち
学校ではリーダー的な存在だった娘が
高校に通い出した頃から休みがちになり
高2になり、ついに体が不調をきたし、学校に行けなくなりました。
「学校に行きたくない」
「高校を辞めたい」
理由はわからない。
本人もうまく説明もできない。
でも、学校に行けないのだ。
そういう娘にどうしたものか?と悩みました。
高校ぐらい出とかんとあかんやろ。
辞めることを許したら、なんでも途中で辞める子になるんちゃう?
高校中退? 中卒?
その先を見据えて、今はがまんしてがんばれば?
がまんして行けるぐらいなら、行ってるっちゅうねん。
世間の常識や人の意見に流されそうになったり
どうすればいいのかわからなくなった時
「逃げ道があるのはいいことや。 僕にはそんな選択も考えもなかった。」
「がんばらんでいいやん。」
と言ってくれたのは木ノ戸さんでした。
木ノ戸さん自身が子どもの頃より、辛い時代を過ごされながら
学校というレールからはみ出してはいけないと
「こうあるべきまともな姿」に縛られて本来の自分を殺して苦しんでおられたのだ。
木ノ戸さんの言葉や、私の友人達の助言
(特にボスの「行かんでいいやん」というシンプルな言葉にハっとさせられた)
そして、障害があったりなかったり
行きにくい世の中で、楽しそうに笑ってるスウィングメンバーを見ていたら
その高校を辞めるぐらい、大したことちゃうわ。
なんて小さいことで悩んでたんだろう
って思えたのだ。(気づくの遅すぎ・・)
そして、やっと
「いいよ。辞めたらいいやん。」と言えるようになりました。
そうやって受け入れることによって、
娘は定時制高校に転校という道を自ら選び進んでいくことに。
本にもこんなことが書いてありました。
「逃げる」ことも、「やる」と同じくらいに大きな決断と思うし、
むしろそっちのほうが難しく、有機が必要な場合も多いのではないだろうか。
だから「やめる」や「逃げる」を選び取った人も堂々と胸を張ってほしいし
心からの賛辞を送りまくりたい。
そして、「やめる」や「逃げる」を選び取った娘は
定時制高校に入学しましたが、そこではこれまで出会ったことのないような
厳しい家庭環境の人、障害のある人、
近寄れないような怖そうな人、人と関われない人等がいました。
スウィングメンバーと関わってきたからか? 大人と関わってきたからか
そこで出会う人を自然に受け入れ、友達となり多くを学んだそうだ。
その後は、絶対無理だと言われた一年での卒業単位を取得し、
見事大学にも合格しました。
あ~回り道したけど、見事にやり遂げたね。
もうこそこそしなくていいんだよ。恥じなくていいんだよ。
堂々と胸を張っていいだよ。
でも、それだけでは終わりませんでした。
そこから大学に入学しましたが、彼女はこのことを
話せず、隠してしまい、そこからまた辛い日々が始まってしまったのだ。
それでもある時、すべてを周りに公表すると
みんなが受け入れ(というか感動すらしてくれたそう)
そこから解き放たれ、やっと何かが変わっていきました。
今ではその経験をも自分の売りにできるぐらいになり
就職活動では面接官を涙させてしまったり
「がんばったねー!!ずっと応援するよ!」と内定をいただいたり
自分の自信にもつながった。
この本はまさにバイブルのように
「そうそう。」「そうだった」と思うことがいっぱいで
娘も自己肯定?自分を受け入れ、さらけだすことで
楽になり、未来が変わっていきました。
当時、木ノ戸さんやスウィングメンバーに出会わなければ
私が世間の目や常識にとらわれたままだったら
娘の人生を壊していたかもしれません。
怖いな~
最近では一緒に仕事をする機会も減り、会う機会も減ってしまいましたが
出会うべき時に、出会うべき人達に会えて本当に良かったと思う。
そういうタイミングだったんでしょうね。
そして、咲sacra楽が彼らの活動に一緒に関われ
一緒に仕事をしてきたことを誇りに思います。
初めて開催した展示会


学校に行けてない時のみなみとQさん。
辛かった時期ですが、こんなに笑ってました。

そして、展示してある中からQさんの詩を自分のSNSで紹介し
「上手く説明できないけど、多くの人に見に来て欲しい」、
と宣伝してたっけ・・・
すいません。長くなりました
みんな誰しも弱さもあり、いいところも悪いところもあります。
弱くたっていいやん。 ダメでいいやん。
いいとこもあるやん。
この本を読んで、少しでも楽になって
生きやすくなればいいな~と思います。
全然話まとまってないな

『まともがゆれるー常識をやめる「スウィング」の実験』
著者:木ノ戸昌幸/発行:朝日出版社/2019年1 月21 日発行 ISBN 978-4-255-01097-7
224 ページ/ 本体1,560 円+税
尾賀商店での一コマ。

本にも登場するメンバー 左よりQさん、私、木ノ戸さん、亀ちゃん、アッキー、XLさん
オレたちひょうげん族 開催中の話
この度本を出されました。
(苦労して)書いておられるのは知ってたので、
本屋さんで購入しようと、草津で一番大きそうな書店に行ってみました。


じゃじゃーん。 ありました!!
新刊・話題書コーナーに、じゃーんと並んでいました。
普段から木ノ戸さんの文章は目にしており、その文才はさすが~とうならせるものがありましたが
ブログにも書いてありましたが
本にするには大変なご苦労があったようです。
比べるのも失礼ですが、私も冊子「咲sacra楽10周年記念号」を書いた時
いつもブログやフリーペーパー「咲楽だより」を書いていたので
すぐに書けると思ってたけど、あまかった・・・。
徹夜を繰り返し、時に編集者やデザイナーとぶつかり、大泣きして
ダメ出しされ、全否定された気になって・・・
何のためにやってるのか?
たかが数ページの個人的な冊子で、なんでこんなにしんどいことしてるんや?って。
それでも、皆さんに読んでいただきたくて
ちゃんとしたものを作ろうとがんばったのが10年前のこと。
ま、私の話はさておき・・・
本屋さんで購入した本を早速読ませていただきました。
内容や感想はうまく書けないので、そこは各メディアの書評を
ご覧いただくとして・・例えばコチラとか
いい本だな~ 読んで良かったと感動に包まれてます。
そして、あらためて、木ノ戸さんやスウィングのメンバーと関わってこれて
良かったと。
尾賀商店で何度か開催した展覧会「オレたちひょうげん族」や
メンバーとの交流は、私の人生を大きく変えました。
長くなりますが、今日はそんな話を書きますね。
尾賀商店でスウィングメンバーと関わってた当時
私はいろいろしんどいことを抱えておりまして
母の介護に、娘の不登校に、他にもいろいろいろいろ・・・
その中でもやはり子どもの問題は一番辛く
いや、一番辛いのは本人なんでしょうが、
辛い子を見る親も辛いもんでして・・・
辛い×辛い ツラツラです。
小・中学校と休むことなく学校に行き、いろんなことに興味を持ち
学校ではリーダー的な存在だった娘が
高校に通い出した頃から休みがちになり
高2になり、ついに体が不調をきたし、学校に行けなくなりました。
「学校に行きたくない」
「高校を辞めたい」
理由はわからない。
本人もうまく説明もできない。
でも、学校に行けないのだ。
そういう娘にどうしたものか?と悩みました。
高校ぐらい出とかんとあかんやろ。
辞めることを許したら、なんでも途中で辞める子になるんちゃう?
高校中退? 中卒?
その先を見据えて、今はがまんしてがんばれば?
がまんして行けるぐらいなら、行ってるっちゅうねん。
世間の常識や人の意見に流されそうになったり
どうすればいいのかわからなくなった時
「逃げ道があるのはいいことや。 僕にはそんな選択も考えもなかった。」
「がんばらんでいいやん。」
と言ってくれたのは木ノ戸さんでした。
木ノ戸さん自身が子どもの頃より、辛い時代を過ごされながら
学校というレールからはみ出してはいけないと
「こうあるべきまともな姿」に縛られて本来の自分を殺して苦しんでおられたのだ。
木ノ戸さんの言葉や、私の友人達の助言
(特にボスの「行かんでいいやん」というシンプルな言葉にハっとさせられた)
そして、障害があったりなかったり
行きにくい世の中で、楽しそうに笑ってるスウィングメンバーを見ていたら
その高校を辞めるぐらい、大したことちゃうわ。
なんて小さいことで悩んでたんだろう
って思えたのだ。(気づくの遅すぎ・・)
そして、やっと
「いいよ。辞めたらいいやん。」と言えるようになりました。
そうやって受け入れることによって、
娘は定時制高校に転校という道を自ら選び進んでいくことに。
本にもこんなことが書いてありました。
「逃げる」ことも、「やる」と同じくらいに大きな決断と思うし、
むしろそっちのほうが難しく、有機が必要な場合も多いのではないだろうか。
だから「やめる」や「逃げる」を選び取った人も堂々と胸を張ってほしいし
心からの賛辞を送りまくりたい。
そして、「やめる」や「逃げる」を選び取った娘は
定時制高校に入学しましたが、そこではこれまで出会ったことのないような
厳しい家庭環境の人、障害のある人、
近寄れないような怖そうな人、人と関われない人等がいました。
スウィングメンバーと関わってきたからか? 大人と関わってきたからか
そこで出会う人を自然に受け入れ、友達となり多くを学んだそうだ。
その後は、絶対無理だと言われた一年での卒業単位を取得し、
見事大学にも合格しました。
あ~回り道したけど、見事にやり遂げたね。
もうこそこそしなくていいんだよ。恥じなくていいんだよ。
堂々と胸を張っていいだよ。
でも、それだけでは終わりませんでした。
そこから大学に入学しましたが、彼女はこのことを
話せず、隠してしまい、そこからまた辛い日々が始まってしまったのだ。
それでもある時、すべてを周りに公表すると
みんなが受け入れ(というか感動すらしてくれたそう)
そこから解き放たれ、やっと何かが変わっていきました。
今ではその経験をも自分の売りにできるぐらいになり
就職活動では面接官を涙させてしまったり
「がんばったねー!!ずっと応援するよ!」と内定をいただいたり
自分の自信にもつながった。
この本はまさにバイブルのように
「そうそう。」「そうだった」と思うことがいっぱいで
娘も自己肯定?自分を受け入れ、さらけだすことで
楽になり、未来が変わっていきました。
当時、木ノ戸さんやスウィングメンバーに出会わなければ
私が世間の目や常識にとらわれたままだったら
娘の人生を壊していたかもしれません。
怖いな~
最近では一緒に仕事をする機会も減り、会う機会も減ってしまいましたが
出会うべき時に、出会うべき人達に会えて本当に良かったと思う。
そういうタイミングだったんでしょうね。
そして、咲sacra楽が彼らの活動に一緒に関われ
一緒に仕事をしてきたことを誇りに思います。
初めて開催した展示会

学校に行けてない時のみなみとQさん。
辛かった時期ですが、こんなに笑ってました。
そして、展示してある中からQさんの詩を自分のSNSで紹介し
「上手く説明できないけど、多くの人に見に来て欲しい」、
と宣伝してたっけ・・・
すいません。長くなりました

みんな誰しも弱さもあり、いいところも悪いところもあります。
弱くたっていいやん。 ダメでいいやん。
いいとこもあるやん。
この本を読んで、少しでも楽になって
生きやすくなればいいな~と思います。
全然話まとまってないな


『まともがゆれるー常識をやめる「スウィング」の実験』
著者:木ノ戸昌幸/発行:朝日出版社/2019年1 月21 日発行 ISBN 978-4-255-01097-7
224 ページ/ 本体1,560 円+税
尾賀商店での一コマ。
本にも登場するメンバー 左よりQさん、私、木ノ戸さん、亀ちゃん、アッキー、XLさん
オレたちひょうげん族 開催中の話